アイデアの甕

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口呼吸と鼻呼吸

限界まで鼻で呼吸してみる。スーー、ハーー。

同様に、口で呼吸してみる。スーーーーーー、ハーーーーーー。

今度は口を大きく開いて、口呼吸。スーー、ハーー。

 

やってみるとわかりますが、呼吸の速さは全然違います。

通常、口を意識的に大きく開いて呼吸する人はあまりいませんので、鼻呼吸の方が換気の効率が良さそうです。

 

では何故、運動中は口呼吸になってしまうのでしょうか?酸素が足りないのなら、効率的な鼻呼吸を行った方が良い気がします。

 

恐らくこの理由は、犬と同じく、体内の熱を捨てるためだと考えられます。

運動中に発生した熱を積極的に体外へ排出しているのです。

 

余り指摘されることはありませんが、呼吸によって捨てているものがいくつかあります。二酸化炭素、水分、熱。

これらの内、水分と熱に関しては温血の哺乳類である我々にとって、死活的に重要なものであり、平常時(=鼻呼吸時)には減圧と冷却(熱移動)により回収されています。

 

ところが、運動時には熱産生が向上するため、体温上昇とそれに伴う生理的変化がホメオスタシス先生を呼び覚まし、鼻から口へとメイン呼吸経路の異動を命じます。

熱容量の大きな水に熱を溜め込み、それを回収することなく吐き出す。これが口呼吸の役割と考えられます。

 

口呼吸によって起こると言われるアデノイドの肥大は免疫学的な理由に加え、

水分と熱を回収するための代償作用であるのかもしれません。