納豆の正しくない食べ方
小学校に入学して間もない頃、給食に納豆が出されました。
普段自宅でそうしていたように、カップ容器内で納豆とタレをかき混ぜ
アルミ製弁当箱に詰められた白ごはんの上にドバっとかけて食べていたところ、
「わ、ワイルドやねぇ・・・」
と声をかけられました。
何のこっちゃと思いながら周りを見渡してみると、みんな揃って容器から直接納豆を食べていたのです。
「(そやったんか)!!!」
何となく恥ずかしくなり、ハシタナイノカシラと思うようになり、
その後はご飯にかけることができず、容器から直接食べるようになったのでした。
沢木耕太郎さんの「チェーン・スモーキング」には、“ドバっと派”の女優さんの話が出てきます。
“直食べ派”の人から見たら、見ちゃいかんものを見た気になる、のかな?
家庭毎の食文化の多様性や密閉性は、インターネット全盛の現在でも
消えたり薄れたりしていないんじゃないかと、そんな気がします。
そして、やはり納豆はアツアツの白ごはんにぶっかけて食べるのが一番旨いと、
そう思います。