ミス・ウィンター・ミュール
街を歩くおばさんの足元を見たらばミュール。
露出度高め、ヒールありの夏用ミュール。あみあみ。
寒さ深まる黄昏、上下スウェットにミュールを履いて缶コーヒーすすりながら
のそりのそり歩く姿には、この世界を生き抜く決然とした意志を感じました。
彼女が冷え性でないことは明らかですが、冷え性でないからミュールを履くというより、
むしろこの寒い季節にミュールで歩き回るから冷え性にならないのだろうと思います。
冷え性の根本的な原因は、体熱調節機構の衰え、より具体的に言えば、
暖房(冷房)器具による自律的・自発的産熱/放熱バランスの弱体化にあります。
ショウガなど冷えに聞くと言われる食品の効果として、「指先がポカポカする」などがありますが、これは指先から熱を逃がしているのであって、ショウガを食することで身体の調節機構が正常化あるいは強化されることは決してありません。
冷え性に対する最も効果的な方法は、冬もミュールで外にでること。
ミス・ウィンター・ミュールは身をもってこのことを教えてくれました。
真冬の夜でも5℃程度までしか気温が下がらない地方限定ですが。