アイデアの甕

アイデアを放り込んでおくと甕は腐臭を発しない

明日の安心、おいくらですか? ~サラリーマン中毒と向き合えば~

給料が低すぎる、あるいは、自分はもっともらってもいいとお考えの若手サラリーマンの皆様、おはこんばんちは。

 

あなたが勤め先から手渡される給与明細には天引き分が明示されているかと思いますが、諸々の人件費には明示されずに天引きされているものもあります。

 

それは、「明日も明後日も、そしてこの先しばらくはこの生活を続けていくことができますよ」という物語への参加費、あるいは演劇の観覧料です。

「退屈だ、つまらない」と思っているあなたの生活は、会社が提供するある種の(退屈な)物語の上に成り立っています。そこではサラリーマンF(EでもZでも良い)を演じ、単純作業をこなし、参加費を支払うことが求められています。

 

このことを実感する簡単な方法があります。

 

実際に会社を辞めてみるのです。

上司に退職の意思を告げ、退職届を提出し、受理される。もう後戻りはできない。そして次第に不安になる。

 

「会社を辞めて、本当にやっていけるのだろうか?」

 

そして、ハタと気づくのです。サラリーマンFを演じ、単純作業をこなしている間は、この焦燥と不安を感じない・・・あぁ、サラリーマン稼業は中毒になるのか、と。

 

サラリーマン中毒の原因は、会社という組織形態にあります。

自分の得意なことを仕事とし、その他の業務は他人に委託(アウトソーシング)する。各人はそれぞれの得意分野で力を発揮できるので、会社としてはより大きなものを生み出すことができる。

しかしここでは互いに依存が生じ、全ての人が「ひとりじゃ何も出来やんし」の思いを抱えて過ごすことになります。

 

こいつぁ効きます。ぐいぐい効きます。

「自分はいっぱしの社会人である」という思いと「けど、一人じゃ何も出来やん」のダブル・バインドが、いつしか「会社さえあれば、自分はいっぱしの社会人やれてるわ」となり、「将来の不安?まぁあるけど、今の生活には満足してるよ」くらいで立派なサラリーマン・ジャンキーです。

 

辞めると考えただけで不安が先に立ち、「辞めようか・・・」と頭によぎる度に有り得ない選択肢として排除する。

「給料はそんなに良くないけど、仕事もまぁやれてるしな」と、安心物語への参加費を支払い続けること認めて、役割を全うしようとする。

 

中毒も、悪いばかりではないけれど。

 

会社を辞めようと思ったら、これらの本を読んでみると良いかと思います。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

 
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

 

 

これらの本を読んだ上で、どの道を選ぶか。論理はその答えを導き出してくれません。あなたの感覚(カンやセンス)だけが、その道を指し示してくれます。