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起業家、ベンチャー企業がアメリカで大きく育つ理由は肥沃な大地があるから


堀江貴文のQ&A vol.590〜日本から世界的企業を!?〜 - YouTube

 

上記の動画を観て思いました。

 

あぁ、ベンチャー世界における今のアメリカは肥沃な大地だと。土地を豊かにするのは大河川であると、世界の歴史が物語っています。

 

四大文明

黄河流域、ガンジス川流域、チグリス・ユーフラテス川流域、ナイル川流域。

 

世界史上に現れた初期の大文明は、全て、肥沃な(栄養豊富な)土地をもたらす河川域で始まりました。

 

狩猟採集時代を脱し、農耕を広く行うことで「生きる」ことの時間の全てを食糧調達に回す必要が無くなり、余暇時間で「要らぬ」ことを始める。

 

そんなムダを為すには、必要以上に米や麦が取れなければなりません。十分な収量を得るため現代では「肥料」として人為的に土に加えられる栄養素が必要ですが、大河川は窒素や微量金属などのミネラル分を毎年のように流域の土地に提供しました。

 

都市を形成した原動力が肥沃な舞台と大いなる無駄であったという事実は、現在にも生きています。

 

ベンチャー界隈の生態系

ベンチャー企業もまた、人類の無駄時間、余暇時間を広めるべく生み出されています。テクノロジーを活用し無駄に無駄を重ねおくこと。無駄時間を使って余暇時間を増やすその自己言及的作用。

 

便利が行きつく先はどこなのか。人類は「仕事」から解放されて「遊び」へ向かいつつある現在、人生観は絶えず変容しています…というのは本稿の趣旨ではなかったですね。

 

お金の問題

動画でも言及されている通り、アメリカにはベンチャー・キャピタルや個人投資家の分厚い層があって、これが肥沃な大地を形成しています。

 

シード(タネ)をまく場所が違えば、成長スピードも成果も異なるのは当然の理。

 

日本のように慈雨はあれども土地がやせている場合、アメリカのような肥沃な大地とは育ちが違ってくる。そんな気がします。

 

世界史を勉強する意義

中学、高校の世界史は○×ゲームみたいで、ゲームとしての楽しさはあれど知的な面白みには欠けていたように思います。

 

政治や経済など、一通り社会に出てみることでしか見えない流れと言うか機微と言うか、そういうものに触れたことの無い学生自分には分からなかった面白さに改めて気付くことができます。

 

とか思うのも、下記の本を最近読んだからでしょうか。

 

「空間」から読み解く世界史―馬・航海・資本・電子―(新潮選書)

「空間」から読み解く世界史―馬・航海・資本・電子―(新潮選書)

 

 

新たな気付きを得たい社会人は、斬新な発想や空想に付き合うより、世界史を一通りさらうと良いかもしれません。

 

大航海時代の航海とか、マジで国の総力を挙げたベンチャーなので面白い。