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アイデアの甕

アイデアを放り込んでおくと甕は腐臭を発しない

ユーグレナの定量詐欺と海から生まれたはずの生命が現在は生まれてなさそうに見える理由

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海、それは全ての始まり…だった(過去形)。

 

株する人々

「株する」とかいう動詞はないわけですが株式の取引を日常的におこなっている方々は日本にも大勢おられて、それは実に政府の国策でもあるのですが、二種類に分かれるかと。

 

  1. 夢を買う人々
  2. 夢は買わない人々

 

「ユーグレナ(ミドリムシ)」という藻類をジェット燃料に!という夢物語に関して、「夢は買わない人々」の中に面白いことを言っている人がおられました。

 

kabumatome.doorblog.jp

 

 

いや実際のところ利益重視で株は買われていたのかもしれませんが、「定量詐欺」と言い切るかっこよさ。シビレます。

 

ここでは「実用」になるか否かが問題で、採算度外視の超オーバー・コストで一度や二度や三度なら飛ぶ可能性が大いにありますが、諸人こぞりてユーグレナ・ジェット!という訳にはいかないという話。

 

なお、ユーグレナはあの日本を代表する製薬会社、武田薬品工業も注目の健康成分として盛んに喧伝されています。

 

タケダ 緑の習慣 30包

タケダ 緑の習慣 30包

 

武田薬品は全然大丈夫じゃないので、数多の製薬会社同様、利益重視の健康食品に夢を託したのかもしれません。

 

大丈夫か 武田薬品 (2兆円投じ海外2社を買収も利益は激減、高額報酬の外国人が主要ポストを占拠)

大丈夫か 武田薬品 (2兆円投じ海外2社を買収も利益は激減、高額報酬の外国人が主要ポストを占拠)

 

生命体は高密度エネルギー

閑話休題&生命に目を向けるために再掲。

 

 

 めっちゃ鋭いこの指摘は、海水中に存在する栄養素(ひいては、エネルギー)にも当てはまるように思われます。

 

「進化論」を書き換える (新潮文庫)

 

 

確か池田清彦先生の上の著書(もしくは『新しい生物学の教科書』(新潮文庫))で読んだ気がするのですが、現在の海は生命を育みはすれど、新たに生命体を創出することは出来ないのだと。

 

かつて海水に溶け込んでいた栄養(エネルギー)は、現在ではそのほぼ全てを動植物が保有している為、新たに生命体を創り出すのに十分な有機化合物の接触機会がないとのことで。

 

上のツイートにある「現代人は自分らが当たり前に使っているエネルギーが自然環境にまったく存在しえない高密度なものだということが感覚的に判らない」のも当然で、自分自身がとんでもない高密度栄養体であることなんか意識しようがないためです。

 

腹を空かせたライオンの檻に裸で入れば少しは理解できる…かも? 

 

振り返り、ミドリムシ

ユーグレナことミドリムシを「定量詐欺」だとする認識は、今ここにある状況において新たな生命体の自然発生を否定する(生命体の萌芽となるエネルギーの集積は、既出の生命体に取り込まれてしまう)ことと通底しているように思われます。

 

逆に言えば、大真面目にユーグレナの油分をジェットエンジンとして実用化できることを信じているということは、地球上のどこかでは未だに生命を創出している未踏の地があるか、近未来において人類が地球外の生命体を確認することを信じているのと大差はありません。

 

夢やロマン。

 

こうした物語を支えるため、今日も元気に蓄えこんでる高齢者にバカ高い健康食品を売りつけ金を巻き上げる今日も我らはユーグレナの雄飛を信じて高密度エネルギー液をゴクリ飲み干すのです。

 

ユーグレナ ミドリムシのちから200粒入り

ユーグレナ ミドリムシのちから200粒入り

 

カプセルにはミドリムシの栄養満点成分の他、夢が詰め込まれています。

 

だから、お年寄りに高額な健康食品を口八丁手八丁で売りつけるそんじょそこらの健康食品屋さんとは決して同一視しないでいただきたい。

 

 

でました。「ミドリムシでジェット機が飛ぶ!?」というキャッチ・コピーとは裏腹に、リンク先で販売するのは健康食品・健康飲料です。

 

ミドリムシをすりつぶして味を調えた「緑汁」ことユーグレナ・ドリンク。

 

栄養豊富でバランスが良いことは認めましょう。凄い!ヘンなの飲むくらいなら「緑汁」を飲んだ方が断然よいでしょう。

 

数年後、ミドリムシ燃料を使ってたった一回でもジェット機が飛べば揃って「緑汁」爆売れ&株価暴騰。

 

今ならお試し価格で飲めるそうなので稀少品になる前に記念に飲んでおくと、「その時」の話題に乗っかれるかもしれません。

 

未来のことは誰にもわからないけれど。信じる者は、救われる。

 

とか書いてたら「ユーグレナ」の株式掲示板に採り上げられた模様。

 

出雲社長のご著書

最後に。ユーグレナ社の出雲充社長のご著書を紹介。売れてますねぇ。

 

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。――東大発バイオベンチャー「ユーグレナ」のとてつもない挑戦

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。

 

 ミドリムシには夢があります。実に。

 

出雲社長は様々なメディアに出ていますね。

 

president.jp

 

「苦労話」が面白い。というか、そもそもの夢が「世界から栄養失調をなくす」であるならば、ジェット機など飛ばすことなく健康食品屋さんとして世界制覇を目指すという王道、覇道を地道に全速力で駆け抜けようとしているのかもしれない。

 

追記

openblog.seesaa.net

 

いやいやいや、当記事へのリンクがあったので気付いたのですが、2016年9月時点での非常に非常に詳細な「ユーグレナ社まとめ」が上記記事で読めます。

 

科学的考察がすごぉく面白いです。ぜひご一読を。

 

追々記

ユーグレナ(ミドリムシ)ではなく、「藻類(Algae)」を利用して栄養改善および燃料資源化はどやろか?

 

ということで、ユーグレナが目指す未来像と重なる企業が藻類の扱いを武器にハワイで活動中らしいです。

 

gigazine.net

 

コストが問題であるのはユーグレナと同質ですが、はてどうなる事やら。

 

日本でも藻類関連研究は進められているようです。

 

植物の常識をひっくり返す藻類! | 科学コミュニケーターブログ

 

「スピルリナ」という健康食品成分が藻類なんですね。

 

 

スピルリナ100% 【2000粒+400粒増量】1粒200mg(約2ヵ月分)

スピルリナ100% 【2000粒+400粒増量】1粒200mg(約2ヵ月分)

 
応用微細藻類学―食料からエネルギーまで

応用微細藻類学―食料からエネルギーまで

 

 

世界規模の夢を掲げつつ健康食品で儲けてコスト削減研究を実施し、実現化を目指すという手法はまだまだ燃料を欲しているのかもしれない。