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海外(インド)のコールセンター受託業務を内側から眺めたいなら『スラムドッグ$ミリオネア』を観るべし

スラムドッグ$ミリオネア (字幕版)

 

コールセンター業務花盛りの当世を反映して『ルポ コールセンター ~過剰サービス労働の現場から~』を紹介した以下の記事。

 

bukki.hatenablog.com

 

海外、特に英語圏のコールセンター業務は海を越え山を越え、安くてうまい労働力豊富なインドで受電する例が増えています。

 

スラムドッグ$ミリオネア

日本で流行った「これが出来たら100万」…じゃない。

 

ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!! - Wikipedia

 

「幸せ家族計画」…でもない。

 

しあわせ家族計画 - Wikipedia

 

そう、「クイズ$ミリオネア」。「みの溜め」とか「ファイナルアンサー?」とか一世を風靡した感のある「クイズ$ミリオネア」。

 

実はこれ、海外の番組を輸入したコンテンツで、各国版が制作されています。

 

スラムドッグ$ミリオネア』は、この番組のインド版で最高賞金2,000万ルピーを獲得するスラム出身の青年のお話。

 

彼の勤め先がコールセンター(職務はお茶くみ)なのでした。

 

映画は胸糞場面を含む

評価が高く既にみたことのある方も多いかと思いますが、実に面白い。

 

ムナクソな場面を含めて面白くって、2時間があっというまに感じます。未見でしたらぜひ。

 

コールセンター

コールセンターのお話。映画内ではコールセンター勤めであることがとっても重要な要素となっています。

 

猥雑さがありありと描かれ、英国女性がイギリス国内でかけた電話がインドで受電され、お客様情報が個人的アウトバウンドに利用され…。

 

実に興味深いですね。でも、現代的風景をきっかり写しているんじゃないかと、そんな気がします。

 

アウトバウンドの営業

IT系では有名なGM○さんから営業の電話を受ける機会があって、電話口は何となく新人っぽい方で「お電話口さま」とか言われるのに多大な違和感を抱いた記憶は別の会社だったかな?まあいいや。

 

GM○。後ろに指導員の声が聞こえる。コンマ数秒のラグを伴って、新人さんは話し出す。

 

声が遅れて聞こえる月との交信を腹話術でやる芸人にいっこく堂さんがおられますが、あんな感じに遅れて聞こえるこの違和感。

 

www.youtube.com

 

その営業電話自体がOJTみたいなもので、契約獲得よりは場数を踏ませる練習台にされたというわけなのですが、不快と言うよりは「がんばってるなー」と純粋に思ったりして。

 

「もちろん、お話を聞いていただいた上でお断り頂いても構いませんのd」

 

「じゃあお断りします」

 

という会話に指導の方がちょっと詰まったようだったのでそのまま切りましたけれど、「がんばってるなー」との思いに嘘はなかったのです。

 

ただ、その商材は不要だったのです。残念ながら。

 

価値ある映画

えー話逸れましたが、『スラムドッグ$ミリオネア』はインドへのコールセンター業務委託を考えておられるなら一見の価値ありかと。

 

 

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