寒波が来ても暖房・エアコンなしに精神論だけで乗り越えようと決心した人が読んでおきたい本
寒波が街にやってくる♪
サンタよりも先に寒波(かんぱ)がやって来ちゃうようですが、何とか暖房・エアコン・ストーブなしで生活したいと思ったら読みたい本があります。
『夜と霧』
精神を揺さぶる、これは歴史的名著。
ドイツ強制収容所の体験記録
第二次世界大戦中、ナチスのドイツではユダヤ人を根絶やしにする取り組み(ホロコースト)がものすごく熱心に行われていました。
そんな中、強制収容所に収容されていた精神科医ヴィクトール・フランクルは収容所生活で希望を失うことなく持ち前の楽観性を武器に生き延び、戦後その体験記を『夜と霧』として出版します。
もちろんそこには人間の暗い部分をまざまざと見せつける体験の数々が記載され胸痛む読書となることは間違いないのですが、極限状態でもしぶとく生きる人間の強さをも感じるのでした。
飢え
収容所は現代日本のブラック企業なんて目じゃないほどに、人間の尊厳を無視した施設でした。
暴力によって労働を強制し、恐怖によって人心を委縮させ、見せしめの殺人が横行する。
しかし、著者は振り返りこう言います。
最もつらかったのは「飢え」である、と。
自分自身の人権が蹂躙され、あっけなく他人が殺される毎日に心は感情を閉じてしまう。精神を安定させ、崩壊から身を守る自衛手段として。
ただ、生への根源的な欲求だけが前面に押し出されてきて四六時中食べ物のことを考えていたそうな。
冷え
また収容者に対する扱いはお粗末で、最低限の寝床と衣服が与えられるに過ぎません。
靴を枕に寝る生活。
そこには当然、冷えとの戦いも。
人間は強い
普通に生活していると、自らの不遇に耐えるという精神的なクセがついちゃって
自分は何て恵まれないんだ!
とか思いがちですが、『夜と霧』の過酷な体験を読書として追体験しただけでまるで見え方は変わってきます。
戦時中の体験と比べてみずからのあり方を再認識すると言うのは何となく憚られる気もしますが、幸福には他人との比較によって確認されるしかない側面もありますので。
現実に押しつぶされないために。寒さに負けてしまわぬように。
衣服内温度を保つこと
暖房なし生活にとって重要なのは、精神のあり方と身体から3センチメートル以内の衣服内温度を保つことに尽きます。
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寒波襲来にご用心。