ビミョーなセンスの失敗商品を買う消費者について研究するなら、高齢子育てマンガ『おにぎり通信』を読もう
他人の夫婦生活や子育てを眺めるのがこんなに楽しいだなんて…!!!
ハマってます。
二ノ宮さんと言えば
『のだめカンタービレ』で社会現象まで起こした感のある、確実に(特に中高生で)クラシック音楽やる人の裾野を広げた感のある漫画家・二ノ宮知子さん。
(途中までコミックスを買って読んだ記憶あるけど、最後まで読んでないな…。)
バンド活動で知り合ったドラマーの男性と結婚して子供をもうけたお話が冒頭のマンガ。子育てエッセイ漫画。
高齢出産といえる40代(39歳か?)での出産なので、その筋(どの筋だ)の方々には希望の光になっているのかもしれない。
高齢ゆえに?
年齢か、二ノ宮作者の個性・性格か、どちらに帰するべきか分からないけれど、何となく子供に対する客観的な(あるいはネタ元としての)視点を持っている気がします。
親バカも織り交ぜつつ、ちょっと離れて観察対象。みたいな。
まぁ、めっちゃオモロイんですけれども。腹抱えて笑えるマンガ。
ビミョーなセンスのお父さんお母さん
作者の両親も何回か出てきてその特異な個性を発揮しているのですが、気になったのは
お菓子のチョイスが微妙すぎる
とか
お土産のチョイスがちょっとズレとる
みたいなお買い物センスに関する話。
なぜかってーと、これ。
微妙なセンスの方って言うのは、これからのマーケティング業界の最先端の研究対象になるかもですってよ!
「誰が買うねん、これ!」
と思うような商品は結構あるわけで、一方それを購入する人々がいるからこそ我々の目に届くところに置かれているわけで(実はそんなの氷山の一角で、見えないところにある微妙商品なんかはそれこそゴマンとある)。
で、目端の効く彼ら(いや自分を含まないのはフェアでないかもしれない)が選ぶ微妙商品は短命であることが運命づけられている可能性があるわけで。
そうすっと、販売前にこうした人たちに「あたしなら買いますね」の言質をとっておけば“販売を見合わせる理由になり得る”のではないかと。まぁそういうわけで。
逆に(逆の逆に)、こうした人向けの商品開発を考えることもできそうで、何というかオシャンティなデザイナーズによる創作とかじゃなくって、敢えて安っぽさを効かせたりメジャー感を抑制したり、そうした狙いも付けられるのじゃないかと。
コアなファンの獲得を。
ただそういう人ってブランドとか全然しんねーよ?みたいな方も多そうで、ファンって言うか気まぐれバイヤーになりそうで、どうなんでしょうか。
続報に期待。
話し戻して
『おにぎり通信』、面白いですよ。
エッセイ漫画(マンガエッセイ?)って、当たり前だけど漫画家さんが書くのが主なので、マンガ家の生態等々も窺い知ることが出来て楽しいですね。
マンガ家にネタが集まるのか、ネタがマンガ家に集まるのか、あるいは漫画家の努力を努力と見せない、これは才能なのだろうか。