和牛(wagyu)を遺伝学の教科書に題材にすればいいと思う。エンドウマメ飽きたし。
神戸牛や松坂牛、近江牛など地方名を冠した和牛ブランドは有名ですが、その実体についてはあんまり知らない。し、ほとんど食べたこともない気がする。
世界から熱い視線が注がれる、和牛(wagyu)。
ある動画を観ていて、そこで語られたエピソードにびっくりしまして。
霜降りは日本限定、しかも…
和牛と言えば、霜降り(しもふり)。霜降りって言えば和牛…なんてことも知りませんでしたが、要するに筋肉内に脂肪分が密に詰め込まれた特異体質の牛って世界にはほとんどなく、赤身なら赤身!みたいな牛肉が世界のマジョリティを占めているそうな。
で、日本で食せるマイノリティ和牛に接した海外の方たちは「WAO!」と一様に驚くそうです。旨くって。とろけちゃって。「コンナノ、タベタコトナカッタネ!」って。
なんで食べたことなかったのか。というと、いなかったらしいんです。霜降り肉質の牛が。日本にしか。というか、現在の兵庫県は但馬地方の閉鎖環境にしかいなかったそうな。
しかもこれ、山間部に当たる但馬地方に特化した高い耕作スペックを選抜した結果、つまりは「小回りが利いて」、「賢い」牛を掛け合わせて交配した結果、たまたま肉質が脂肪分リッチだったと、そういう話らしいです。
詳細は以下リンクより。
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人間の作為が世界をつくる
人間って本当にすごくって、稲や麦も自分たちの都合の良いように品種改良(=進化)し続けているし、オオカミを手懐けて犬として飼っちゃう(それも、様々な品種を生み出しながら)し、たまたま出来上がってた霜降り肉牛の肉質まで改良し始める。
遺伝学の祖、メンデルがエンドウマメで遺伝パターンを見つけた逸話だって本当にすごいのですが、若干使い古されて飽きちゃうところもあるので、これからは和牛を遺伝学の題材にすればいいんじゃなかろうかと。上記記事を読んでふと思いました。
農業って実験なんですね。面白いな。
動画紹介
今回の和牛に関するお話は上記リンクからもわかる通り「ホリエモンチャンネル」で知りました。
「食」は間違いなく、面白い世界。
農とか食とか興味あるなら、こちらのマンガもオススメしておきます。
いずれも、飯テロ注意。