“あの会社”の商業・法人登記簿(全部事項証明書)を閲覧する方法
インターネット上での情報公開を推し進める行政機関。
上記記事は「地番検索サービス」とその応用先である「不動産」に関わる登記簿謄本の閲覧法を紹介していますが、無論「商業・法人」に関する登記簿も閲覧することができます。
登記簿を閲覧したいとき
契約の当事者たる法人として全部事項証明書などが求められるのでなければ、またM&Aを企てたり起業でもするのでなければ登記簿を閲覧することもないやもしれません。
まぁでも、株を買ったり求人に応募したりする際に気軽に調べてみてもいいわけで。
経歴詐称が問題となったショーンK氏のコンサルティング会社だって登記事項証明書には本店所在地が記載されていて(ウェブサイト上にも正直に記載されていたんでしたっけ?)、そこはまさしくレンタルオフィスだったりしたわけで、個人が何らかの身元調査をする際には有用な手立てとなり得ます。
友人・知人が起業したと言い出したら、社名を聞いてホームページを確認するだけでなく、登記簿を閲覧してみましょう。登記不要な個人事業主としての起業なら(残念ながら)登記簿は存在していませんが、株式会社や合同会社、その他「法人」として会社設立をしたのなら登記簿が存在しています。
ハッタリか否かは、そこではっきりするでしょう。
あるいは、自分が勤める会社の商業・法人登記簿を一回くらい閲覧してみたって罰は当たりません。たぶん。
登記情報提供サービス
登記情報は下記サイトにて提供されます。
個人情報登録
今回は「1回限り」の「個人利用」を想定して、実際に情報を取得する流れを見て見ましょう。
クレジットカードでの支払いが必須となりますので、ご用意を。
上記ボタンをクリック。
個人情報([必須]のみで可)を入力の上、送信します。
登録メールアドレスに本登録用URLとID番号が記載されたメールが送られてくるので、URLをクリックして本登録。
ログイン画面に遷移したら「ID番号」と「パスワード」を入力してマイページへログインします。
※利用規約等をご精読&ご納得の上、手続きを進めてください(以下同)。
マイページ
マイページ画面上部はこんな感じ。
「商業・法人請求」のタブを選択します。
ここではショーンK氏の「ブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッド」を調べても良いのですが(3月29日時点では閉鎖される事なく残っています)、「NEET株式会社」もいいなぁ。
あ、予め書いておきますが、登記簿自体を本記事に掲載することはありません。気になる方はご自身で閲覧してみてください。
ブラッドストーン・マネジメント・イニシアティブ・リミテッド
と、いう訳で。
法人の商号・名称は結構厳密で、同名の会社はたんまりあったりしますので識別情報は多い方がよく。
ここでは取り敢えず面倒なのでひとまとめにして「全国から検索」を実行。
検索結果、1件。
アメリカ合衆国を所在地とする外国法人がヒットしました。
結果表示のチェック欄にチェックを入れ(金額が表示される)、請求画面に進むとクレジットカード情報の入力を求められます。
が、ここではひとまず「マイページに登録」して次の対象へ。
NEET(ニート)株式会社
先程と同様に名称で検索してみます。「ニート」&「全国から検索」っと(「株式会社」など法人種別を入れてはいけない)。
ひゃ、100件以上ヒットするがな…。しかも「ニート株式会社」より「株式会社ニート」の方が多いで…。
ほな「NEET」&「全国から検索」っと。
閉鎖済みのもの含め、10件ヒット。
NEET株式会社のウェブサイトでは会社概要欄に所在地記載がないため確定できませんが、「NEET株式会社」にピタリ一致が1件。
表示されている所在地でググってみると「NEET株式会社」は表示されませんが、とある商業ビルの所在地であるようです。他フロアには別の企業がテナントとして入居しているようで。
ちなみに閉鎖済みの方は下記サイトにも載っているNPO法人のものと一緒なので、本店所在地を移転したんだろうと思われます。会社法人番号も一緒だし。
エラー発生
2016年3月29日現在、当「NEET株式会社」は下記事由につきエラーが出て登記簿を閲覧できません。
請求のあった会社・法人等は登記事件の処理中です。登記が完了した後に再度請求してください。
むむぅ…。
閲覧あたり337円が請求されるのですが、金額表記も消えたのでエラー時は請求なしであることを祈ろう。南無。
クレジットカード支払い
「一時利用」においては、一度に一つずつしか支払いを進めることができません。
対象の情報をチェックし、一つずつ支払っていきましょう。支払いはクレカのみ。
(上記のようにエラーにならなければ)支払いが済むと「請求済」と表示されますので、再度チェックを入れて「表示・保存」。PDFファイルがDL(ダウンロード)できます。
おぉ、話題のホラッチョ氏の会社は現時点(2016年3月29日)で確かに存続しているようです。
気になる企業があれば、どんどん調べてみましょう(料金掛かりますけど)。意外な気付きが得られるやもしれません。もしくは、見なきゃ良かったと後悔することになるやも…?
追記
気になりまして、NEET株式会社の閉鎖事項証明書も取ってみたんです。やっぱり、2015年に本店移転してました。
が、2016年3月時点での何らかの「登記」がその後どうなるのか…については、これ以上追及するつもりはありません。近々ウェブサイト等で何らか発表があるやもしれませんね。生温かく見守るという方向で。