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マリファナは女性より男性に効きやすい?医療用大麻の鎮痛効果に関する性差が話題に

マリファナ青春旅行〈上〉アジア・中近東編 (幻冬舎アウトロー文庫)

 

 

医療用大麻が合法化される国や地域がある中で、日本では中々本格的な議論となりません。

 

2016年夏の参院選に立候補した女優の高木沙耶さんが医療用大麻の合法化を訴えて選挙戦を戦いましたが、あえなく落選。

 

「大麻?そんなの良くねーよ、ワルモンにきまってんだろ!」とお考えの反合法化論者にとっては

 

ハッシッシシシ…

 

とほくそ笑むに足る結果だったかもしれません。

 

 

 

と言うか一般の人々にとっては、そもそも医療用大麻に関して特に強い興味もなかったのか、マリファナ論議は煙の如く、風に吹き流されたかのようです。

 

海外でも議論の的に

ただ、医療応用は案外と“真剣に”考えられており、また嗜好品としての利用にも一定の理解が拡大しています。

 

matome.naver.jp

 

「いや、危険いうてもやで?酒や煙草と比べると依存性も高くないし、健康を害する程度も飛びぬけて高いわけやないんやで?」

 

「というかむしろ、その“効果”も嗜好品としては優れてるわけやから、合法化して税を課し、税収増を目論むのが“合理的”な行政のあり方ちゃうんかな」

 

そんな感じで。

 

医療応用に向けた科学的研究

嗜好品としてのマリファナはさておき、大麻の薬効成分たる「カンナビノイド」が医学的に価値のあるものと認識されています。

 

となれば、積極的利用に関して科学的に研究を進めるのが合理的と言えるでしょう。

 

2016年8月23日時点では、こんな研究成果が海外で報告されています。

 

www.ibtimes.co.uk

 

「マリファナを吸った男性は、冷水(氷水?)に手を漬けた際に感じる痛みが軽減した」そうな。

 

42 recreational marijuana smokers(42人の嗜好性マリファナ喫煙者)が対象と言う小規模なものなので、さらなる研究が必要とのことですが、男女の性差に関しては興味の対象となるほどはっきりした違いがあると研究者が述べています。

 

日本では、決して集めることができない「リクリエーショナル・マリファナ・スモーカー」。

 

栽培でさえ、「免許」がいるそうです(「栽培者免許」と「研究者免許」がある)。

 

tenkataihei.xxxblog.jp

 

案外と深い世界が広がっているようで。

 

 

マリファナの科学

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地域ごとの利活用法、アジア編。

 

アジアマリファナ旅行

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アジア中近東&南北アメリカシリーズ。 

 

マリファナ青春旅行〈上〉アジア・中近東編 (幻冬舎アウトロー文庫)

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マリファナ青春旅行〈下〉南北アメリカ編 (幻冬舎アウトロー文庫)

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関連書籍がいろいろありますね。

 

大麻を「特効薬」として取り扱う向きには個人的にいささか懐疑的ではありますが、良きものならば積極的に利用しましょうという合理主義は歓迎したい。

 

追記

マリファナに関する男女差については、「ちょ、ちょ待てよ!」とばかりにWebニュースの扇情的になりがちな見出しを批判する記事も出ていました。

 

www.forbes.com

 

Web記事の見出しには、「クリックしてもらう(させる)」という大きな仕事が課せられていますが、それはとかく「真実を正しく伝える」というより高尚な目的とトレード・オフの関係にあります。

 

分かりやすさや話題性を求めるあまり、曲解とは言えずとも、いささか偏った報道がなされているとの指摘には考えさせられるものがありますね…。

 

ただし、

 

「科学論文に基づくWeb記事を読みこなしたいなら、“必ず”元となった論文を読め。」

 

という主張も最もながら、不可能事に近い理想論であるのもまた事実。ましてや日本人にとっては英語で書かれた科学論文を読みこなせる人は多くないわけで。

 

「まぁ、個人ブログだし?」の言い訳にかまけて深追いはしませんが、当ブログに限らず数多のウェブ記事はその信憑性を疑いつつ、眉に唾付けながら読まれることをオススメします。

 

更に追記

当記事で採り上げたマリファナ研究において、痛覚刺激は「冷たすぎる痛み」を採用していました。

 

これに関して新展開。京都大学の研究で、なぜ「冷たい」を「痛い」と感じるのか、その分子機構が明らかにされたそうです。

 

人はなぜ「冷たい」を「痛い」と感じるのか ―活性酸素と痛みセンサーTRPA1がカギを握る― — 京都大学

 

京大マジ熱い…いやマジ冷たい…いやいや、アツいっすね!分子生物学的な説明がなされる日が来るのやもしれない。