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【2016年9月】セブン-イレブン店内BGMにマンドリン楽曲が採用

セブン-イレブンだけがなぜ勝ち続けるのか (日経ビジネス人文庫)

 

小売店やレストラン、カフェなどの居心地を大きく左右するBGM。王者、セブンイレブンのセンス良すぎるBGM担当のはなし…の前に、いくつかのBGMエピソードを。

 

BGM選曲センスがその成否を決める?

ある日、うちの近くにできたカフェというか定食屋さんに行ってみるとリーズナブルなサービス・ランチがあったので躊躇なく注文。

 

…う、ウマすぎひん?

 

と驚くほどの絶品白身魚フライ。

 

次の週末も、その次も…と通ううちに、甘酢あんかけ唐揚げやらハンバーグやらエビフライやらとメニューを制覇することになってすっかり虜となった訳なのですが、気になる点が一つ。

 

オルゴール・セレクション J-POPベストヒット

 

(なんでBGMが「J-POPオルゴール集」なんや…?)

 

それはどうにも、あるいはどう考えたって「歯医者さんの待合室用BGM」でしかなく、全く持ってそのカフェの雰囲気とはそぐわない。もちろん楽曲を提供したスピッツやコブクロの歌は好きだけれど、ここで聴く曲じゃないっていう。

 

有線の数多あるチャンネルからどうしてそれが選ばれたのか、いやあれは店長お気に入りのCDだったのか分かりませんが、分からん也にもっとJAZZYなBGMにでもしとけばいいのに…と思ってました。

 

ただまぁ、ランチの旨さは折り紙つきで値段も大変お安いとなればBGMなどそれほど気にせず通えたわけですが、いつの日からかテレビが導入され、昼間の芸能人バカ騒ぎ大会が店内BGMに置き換わったころにはもう、行く気も失せ。

 

残念ながら2年ほどでその店は閉店、居抜きではいった新カフェには一度も足が向かいません。

 

松屋から松のやへ

また近所の『松屋』が最近はやりのトンカツ業態、『松のや』に変態(?)した際には驚いたものです。全然ちゃうやん、と。

 

なにが?

 

BGMが。

 

いやもちろん、メニューが牛丼メインからトンカツへと大変貌を遂げ、価格帯も倍近くに上がった訳ですが、それよりなにより、松屋独特の洗脳型BGMは鳴りを潜め、おしゃれでハイテンポなJAZZが鳴り響いているわけです。

 

以来、トンカツのカリッとジューシーな旨さもちろんありつつ、音空間的居心地の良さを求めてリピートしております。つぶれる気配、一切なし。

 

コンビニBGM

あるいはコンビニエンスストアで日常的に立ち読みをするとなれば、BGMが否応なく耳に入るわけで。

 

ファミリーマート…は何とも印象が薄くって語るべき何ごともないのですが、ローソンに関しては

 

日本語がうるさい。うるさすぎる。

 

と、明確にネガティブな印象を持っています。どこのだれが「ヘッドライン・ニュース」を聞きにローソンへ入店するというのか。音という避けがたいメディアで迫ってくる分、新幹線の電光掲示板より質が悪い。

 

いや、長時間立ち読み対策としての選曲なら非常に奏効しているわけで、音楽担当者の仕事人っぷりは褒め称えたいほどに優秀。ぶっちぎり。おめでとう。ありがとう。

 

というわけで、コンビニ第一選択としてはいつだってセブン-イレブンということになるわけです。

 

セブン-イレブンの圧倒的センス

忌野清志郎の「デイ・ドリーム・ビリーバー」がずっと夢を見させてくれていたのも今は昔、最近では日本語BGM…というか歌詞が付いたままの曲が聴かれることはありません(いや、時間帯ごとに使い分けてるのかも?)。

 

ちょっと前に耳に付いたのは、ビートルズ「ノルウェイの森」ABBA「ウォータールー」ですね。どちらもヴォーカルなし。

 


ノルウェーの森 /Norwegian Wood cover [日本語訳付き] song by TomCat

 


Abba - Waterloo

 

全然関係ないけど「ウォータールー」のフランス語読みが「ワーテルロー」であり、ナポレオンが最後の戦(敗戦後、退位)をした地名として世界史の授業ではもっぱらこちらが使われてます。

 

ワーテルローの戦い - Wikipedia

 

Waterloo / 恋のウォータールー (ABBA / アバ)1974 - 洋楽和訳 (lyrics) めったPOPS

 

戦局を見抜く天才的資質を有した皇帝ナポレオンも、恋の敗戦を謳う楽曲に自らの降伏が引き合いに出され、あろうことか200年後のコンビニエンスストアを盛り上げるために選曲されるとは思いもよらなかったことでしょう。

 

でも、選曲戦局的には大成功のようで、2016年夏のセブンイレブン店内にとても陽気に響き大いに盛り上げていましたよ。合唱…じゃない、合掌。

 

2016年9月のBGMリスト

さて9月になるといくつかの器楽曲の中に、マンドリン楽曲が混じってました。

 

セブンイレブンは顧客の要望に応え、BGMリストを都度公開しているようです。

 

sej.okbiz.okwave.jp

 

 

●9月1日~8日

  • Daydream Believer TV-CM曲
  • ロック・アンド・ロール・オール・ナイト(1975 キッス)
  • アイル・ビー・ゼア(1970 ジャクソン・ファイブ)
  • 愛はかげろうのように (1977 シャーリーン)
  • トップ・オブ・ザ・ワールド(1972 カーペンターズ)
  • 「椿姫」より ヴィオレッタ(【Cla】ヴェルディ)
  • ドリーミング・オブ・ユー
  • きみの笑顔(1977 ジェイムス・テイラー)
  • Daydream Believer TV-CM曲
  • ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー(1994 スイング・アウト・シスター)
  • ブルーゼット(Jazz スタンダード)
  • ザザナミ
  • 【映】「旅情」より ベニスの夏の日
  • キャッチ・ザ・スカイ
  • マジック (1977 ポリス)
  • ペグ (1977 スティーリー・ダン)
  • ワルツ・フォー・デビー (Jazz スタンダード)
  • ジョアンナ(1983  クール・アンド・ザ・ギャング)

 

ど、どれがマンドリンかはわからへんけど…。 

 

知っている曲が耳に残りやすいのは確かですが、この場合は金属っぽいトレモロ(連続打)音にふと気づいたわけなので曲自体は知らない訳でして。

 

まぁそれでも、それにしても。こんなに頻繁に、週ごとに変更してたんですね。

 

セブンイレブンが勝つ理由の一端を見た気がします。

 

そして今日もまたレジ横ホットスナックに手を出してしまうのでした…。

 

 

bukki.hatenablog.com

 

寒くなれば(もうセールしてますが)おでんなど。行く理由よりも、行かない理由を探す方が大変だったりするのが困りものですね。セブンイレブンこわい。

 

セブン-イレブンだけがなぜ勝ち続けるのか (日経ビジネス人文庫)

セブン-イレブンだけがなぜ勝ち続けるのか (日経ビジネス人文庫)

 

 

マンドリン好きにはこちらもオススメ。

 

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  • アーティスト: Kzo Ishibashi,石橋敬三,Atsumi Ishibashi,Masashi Ishiura
  • 出版社/メーカー: Kzo Records
  • 発売日: 2014/03/10
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