クローズアップ!健康食品
薬学部の授業や製薬企業の就職説明会における定番の質問に
「医療用医薬品市場と一般用医薬品市場、どちらが大きいでしょう?」
というものがあります(そして学生は大抵間違えます)が、健康食品市場やその他の市場規模をも加えて話せばより話題が膨らみ理解も深まるような気がします。
薬学部の先生方や大手製薬企業の社員にとっては、「健康食品なんて二流の市場じゃん?」という意識が未だにあるようなので、中々採り上げられないでしょうけれども。
ところが最近、医療費の増大に歯止めがかからない現状に業を煮やした厚労省は「後発医薬品(ジェネリック医薬品)」の使用に加えて医療機関に頼らない健康管理、すなわち「セルフメディケーション」を推進している模様です(健康基準値の改定はその一部、かもしれません)。
「セルフメディケーション」における健康食品の貢献は非常に大きいのですが、健康食品の表示では「効果」を謳うことができないため、「効果感」に訴えかける文言や、個人差のある「利用者の声」として効果を仄めかすことしかできませんでした。ところが、この規制を緩和する動きがあるようです。
どうする!? 健康食品の表示 - NHK クローズアップ現代
明日、5月13日(火)に放送予定の番組が楽しみですね。
ちなみに、医薬品市場の規模は「医療用」医薬品が圧倒的に、文字通り桁違いに大きいです。最大手の医療用医薬品メーカーが「一般用」医薬品を扱うのは、収益よりも一般認知度を高めるためともいわれています。
医療用医薬品:約8兆6000億円
一般用医薬品:約6500億円
健康食品:約1兆2000億円
数字だけ見たって、実感なんて湧かねぇや!
セルフメディケーションが日本を救う―少子高齢化時代の健康国家づくりと医療費軽減を両立するシステム (ヘルスケアブック)
- 作者: 宗像守
- 出版社/メーカー: 商業界
- 発売日: 2002/03
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る