世代間格差増幅装置
(Photo by blue-green)
世代間格差、をご存知か。
生まれた年(つまりは年齢)によって社会(特に年長者)から受ける扱いが異なっちゃって、若い世代はさぁ大変!というお話。
我らが日本には、様々なかたちで至る所に世代間格差増幅装置が埋め込まれ、日々その格差を拡げ続けています。
・年功序列、終身雇用制度
・賦課方式の年金制度
・徴税権を担保とした国の借金、などなど。
世代間格差を扱う書籍はいくらかありますが、テレビや新聞、多くの雑誌では、視聴者・購読者の多くが格差によって比較的豊かになる世代(格差の解消により貧しくなる可能性のある世代)であるため、この問題が採り上げられることはありません。
それゆえに今後、年金制度や健康保険制度の改変が行われる際には、必ず、「改悪だ!」と彼らは叫び続けることになります。
「(若者世代にとっては改善でも、)我々高齢世代にとっては改悪だ!」
そう言い続け、自らを不安と怒りの中に留め置こうとします。エンターテイメントとして、話題づくりの一環として。
既得権者は自らが既得権者であると(薄々は)自覚しつつ、より上位の既得権者を想定し、自らの既得権を手放すことを拒みます。
「富裕層と、利益を溜め込む企業に課税せよ!」とか何とか。
あるいは偶々(バブル期に就職した、とか)、気付いたら手にしていた既得権を放棄することを恐れ、その獲得過程に努力の物語をでっちあげることで、若者世代の自己責任(努力不足)を問題にします。
もうそんなんえぇから、はよ。
一刻も早く、正社員の解雇規制を失くすべきだ。
それに、各種社会保険制度の賦課方式を改めるべきだ。
子育て支援とか言って、将来の税金による回収(千数百兆円の借金返済のため)を見越した出産・育児補助名目の高利貸し(20年間は返済猶予しまっせ!)みたいなことがまかり通っているのは、どうもおかしいような気がしてなりません。
奇異に聞こえるかもしれませんが、この問題について積極的に取り扱っているまともな雑誌は、僕が見たところ、『週刊プレイボーイ』だけです。エロ、だけじゃない。