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世代間格差増幅装置

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(Photo by blue-green

 

世代間格差、をご存知か。

 

生まれた年(つまりは年齢)によって社会(特に年長者)から受ける扱いが異なっちゃって、若い世代はさぁ大変!というお話。

 

我らが日本には、様々なかたちで至る所に世代間格差増幅装置が埋め込まれ、日々その格差を拡げ続けています。

 

年功序列、終身雇用制度

・賦課方式の年金制度

・徴税権を担保とした国の借金、などなど。

 

世代間格差: 人口減少社会を問いなおす (ちくま新書)

世代間格差: 人口減少社会を問いなおす (ちくま新書)

 
世代間格差ってなんだ (PHP新書 678)

世代間格差ってなんだ (PHP新書 678)

 
若者を見殺しにする国 (朝日文庫)

若者を見殺しにする国 (朝日文庫)

 

 

世代間格差を扱う書籍はいくらかありますが、テレビや新聞、多くの雑誌では、視聴者・購読者の多くが格差によって比較的豊かになる世代(格差の解消により貧しくなる可能性のある世代)であるため、この問題が採り上げられることはありません。

 

それゆえに今後、年金制度や健康保険制度の改変が行われる際には、必ず、「改悪だ!」と彼らは叫び続けることになります。

 

「(若者世代にとっては改善でも、)我々高齢世代にとっては改悪だ!」

 

そう言い続け、自らを不安と怒りの中に留め置こうとします。エンターテイメントとして、話題づくりの一環として。

 

既得権者は自らが既得権者であると(薄々は)自覚しつつ、より上位の既得権者を想定し、自らの既得権を手放すことを拒みます。

 

「富裕層と、利益を溜め込む企業に課税せよ!」とか何とか。

 

あるいは偶々(バブル期に就職した、とか)、気付いたら手にしていた既得権を放棄することを恐れ、その獲得過程に努力の物語をでっちあげることで、若者世代の自己責任(努力不足)を問題にします。

 

もうそんなんえぇから、はよ。

一刻も早く、正社員の解雇規制を失くすべきだ。

それに、各種社会保険制度の賦課方式を改めるべきだ。

 

子育て支援とか言って、将来の税金による回収(千数百兆円の借金返済のため)を見越した出産・育児補助名目の高利貸し(20年間は返済猶予しまっせ!)みたいなことがまかり通っているのは、どうもおかしいような気がしてなりません。

 

奇異に聞こえるかもしれませんが、この問題について積極的に取り扱っているまともな雑誌は、僕が見たところ、『週刊プレイボーイ』だけです。エロ、だけじゃない。