新規開店・改装費用の資金調達法としての「夢売り」起業論、シニア創業論。
阿部サダヲが出てる映画は概して面白い。『夢売るふたり』は起業に際する資金調達の教科書としても面白い。
映画のあらすじ
阿部サダヲ、松たか子扮する夫婦は居酒屋を営んでいましたが、開店5年のお祝いの日(かその近日)に火事で店を失います。
人生の危機、夫婦の危機、そんなあれやこれやを吹っ飛ばす起死回生の人生再建策。
もう一度、自分の店を出す。
これっきゃない。諦めたらあかん。人生は諦めんかったら何とかなるんや!の精神で目標を決定。
実は現代的な悩みの大半は人生の充実感に関するもののような気がして、その解決策として最たるものは「明確な目的・目標を決めること」だったりします。
どこに行くかが決まれば、どうやって行くかを考えそれを実行すれば良いからです。
資金調達
この夫婦の目的は決定しました。が、金がない。
出店の頭金すら出せない状況を解決する策は色々あるはずですが、リスクを抑えつつも手早く調達しなければならないために手段を択ばないという手段を選びます。
実際のところ、人生にストーリーが生まれるのは目標に向かう過程においてなので、『夢売るふたり』においてもここんとこの話がミソとなりハイライトとなっています。
夢、いらんかね?
夢を商材とするその発想が面白いなぁと。阿部サダヲの面目躍如というかなんというか、素晴らしいですね。
対照的に描かれる松たか子の家庭内独り芝居。こちらもいろんな意味で素晴らしい。
資金調達と起業
何というか、夫婦ともども凄い身軽な考え方をしていて(作り話と言えば作り話ですが)、サクッと起業する感じが心地いい。起業に当たっての相談先も心得ているし、金銭感覚や立地に関するセンスもあるように見える。作り話ですが。
日経新聞にも「シニアの起業、規模拡大は目指さず」とか特集されてますが、なんかいいなと。シニア起業者を増やしたい日経の作り話…じゃないっすよね、これは?
夢売りに関しては起業前の資金調達にも使えますし、起業後、上場まで持って行くのにも使えます。
起業をお考えの方はファイナンス(資金調達)について知っておいた方が絶対に良いので、というか不可欠な知識なので学ぶべし。
映画で夢を観つつ、現実的な計画を立てましょう。