腹式呼吸のコツ、あるいはケツの穴の緩め方
腹式呼吸を上手にやるにはちょっとしたコツと知識が必要で、その最たるものがこれ。
ケツの穴に力を入れたままでは、腹式呼吸ができない。
同時にできないあれやこれや
肘に口づけができないように、睡眠しながら学習できないように、愛した分だけ愛されないように。
人生にはこちらを立てればあちらが立たず、トレードオフの関係が溢れています。
おしりの穴に力を入れたまま横隔膜を大きく動かすことも、もちろんできません。
腹式呼吸をはじめる順番
腹式呼吸がうまくできないのは、呼吸(口とか鼻とか肺とか)に意識が行き過ぎているため。
ちがう、そうじゃない。
腹式呼吸で重要なのは横隔膜(おうかくまく、焼肉で言うところの「はらみ」)、すなわち肋骨の下部分らへんを覆う体内の膜が気持ちよく動くことなので、まずはこれを緩めてやらねばなりません。
ただ、横隔膜を意識しようとしてできる人は既に腹式呼吸が出来ちゃってる人なので、上手くできていない人は一旦遠回りしてみるのが良いでしょう。
急がば回れ、瀬田の唐橋。
肛門括約筋の弛緩
ケツの穴はちゃんと閉まっているのが常態で、不意にあいちゃうと大変なことになるので「閉じる」がニュートラルな設定です。
しかし、アナルを取り締まる肛門括約筋はストレスやなんやの刺激を自律神経より受けて「きつく閉まる」になりがち。
これを意識的に緩めてやる作業が必要です。
〆て、ゆるめる
緩めるために、まず締める。力を入れる。そこから、フッと力を抜いてやる。
どうです、わかりますか?
息を吐かないと、力を抜いてやることができないのではないですか?
緩和作業の同時性
じつはこれ、肛門括約筋を緩めるには息を吐かなくてはならず、息を吐くためには肛門を緩めなくてはならないという双方向的な同時性をもっています。
つまり2つのことを同時にやらなければならない、というか恐らくは副交感神経の同じ作用でもって起こる現象なのでした。
腹式呼吸が上手くいかない方はぜひお試しください。
ストレス発散とは?
「気分転換」や「ストレス発散」という言葉はあれど、じゃあ実際、具体的に何することよ?
と問われてしっかり応えられる人はどれくらいいるでしょうか?
ケツの穴をゆるめよ
ストレス発散とは、ケツの穴を緩めることだ。溜め込んだストレスは、緩んだ穴から発散される。はず。
煙草って、そういうこと?
ちょっと追記的に書いておきますが、タバコのよさって無意識に肛門括約筋を緩めてくれるところにあるのかもしれません。
(スーッ、)ふぅーーーーーーーー…
この嫌煙、分煙時代にタバコの良さを語るには肩身が狭いのですが、実際にそうであるのなら大きな利用価値があるとも言えそうです。
まぁ、喫煙者以外にお勧めする訳ではありませんが、一応。電子タバコも出揃ってきましたね。