JR大津駅再開発を担うバルニバービ。同型多店舗(チェーン、FC)経営の終焉と多形態店舗経営の隆盛
こんなニュースが出ていました。
滋賀県(琵琶湖があるとこ)の県庁所在地、大津市。その玄関口となるJR大津駅(京都駅から8分くらいの駅)に行政機関は集中しているものの、その寂れっぷりは目に余るものがあったのは数年前の話。
所用にて大津駅に行った際ご飯食べようと思って探した挙句、個人経営のお好み焼き屋でご飯を食べることになったのはいい思い出。
Would you know my name ~?
Eric Clapton - Tears in Heaven
エリック・クラプトン「Tears in Heaven」が有線から流れてくるそのお店は、お世辞にもオシャンティなお好み焼き屋さんではありませんでした。
バルニバービ
ところがこれ、「通過駅になってんのどーにかせーや」と県民から突き上げを喰らった大津市&JR西日本が本気出してリニューアルに取り組み、アクセスに関してはかなり改善されてきています。開かれ感が出てきてると言うか何というか。
で冒頭のニュースに戻るわけですが、駅舎内の開発を任されたのがバルニバービ。2015年10月に東証マザーズ市場に上場した、まさに旬(資金調達完了&広域展開開始)の企業なわけです。
駅前と言えばどこ行っても同じようなワ○ミに代表されるチェーン店舗が立ち並び、「仕方なく」そのどこかで飲み食いしちゃう的な発想が蔓延ってたわけですが、バルニバービは違います。
チェーン店って大体「オレこの店で働いてるけど(経営してるけど)、わざわざ食いには来たくねーわ」みたいなことと勝手に想像しますが、バルニバービが手掛ける飲食店は「自分が行ってみたいお店」づくりしてる感。
伝わりますかね?
リノベーション案件
大津駅舎に関しては築40年でまだまだ建物としては使えるわけなので、本件は内装を引っぺがして貼り直すリノベーション案件になります。
完成予想図はコチラなど。
http://www.balnibarbi.com/company/ir/stock/otsuPJT_release1218.pdf
平成28年(2016年)秋、竣工。良いですねぇ。
実際、バルニバービにとっても名前を大きく売り出していくチャンスともなっているはずで、相当に力が入っているはず。
で、県庁所在地の主要鉄道駅がどうしようもない寂れっぷりを呈しているのは地方都市あるあるなので他都市も注目&再開発成功の暁には他都市からの受注増で駅前チェーン店街が一掃される希望もあったり。
いまだデザイン感覚が昭和してるとこもたーくさんありますので、「やっつけ平成風」を装うのではなく、純粋に「先進的な」街づくりがなされれば人が集まる可能性大いにありなわけで。
デザイン大事ですからね、デザイン。
大津は京都近し(なんてったって近江には都が置かれていた歴史が)&ベッドタウン的人口増で立地としては「そもそもよかった」みたいな話もありますけれど、まぁそれでも成功事例になってくれればと。
もう誰も、大規模チェーン居酒屋で食事なんてしたくないし。旅先で取り敢えず入りやすかったからっていつものファーストフード食べるのももったいないし。
バルニバービが提供するものは、豊かな世界への扉かもしれない。期待。
追記(2016.9.6)
ぼちぼちとハッキリしてきましたね。
出店テナントを見ると、バルニバービの「THE CALENDAR」以外はよくあるコンビニ&飲食店みたい。
期待を一身に背負いますね。