「best」の動詞的用法(出し抜く、負かす)を海外の医療記事で発見
(小)中高(大)で英語を学んだ日本人にとって、「比較級」とか「最上級」とかは理解しやすく、また応用もしやすいってんで「best」と言う単語がある意味、
The best known
な英単語の一つとして浸透しています。この自己言及感がたまらんですね。
「ベストを尽くせ」などの形ですでに日本語体系に取り込まれた感もあるこの「best」。
実は「動詞」としての用法があることはほとんど知られていないのではないでしょうか?
英和辞典によりますれば
Weblio辞書の下記記事においても、“一応”、「best」の動詞としての意味が掲載されています。
曰く。
動詞 他動詞
《口語》〈人を〉出し抜く; 負かす.
口語的に、「出し抜く」とか「負かす」の意味になるとのこと。何となく日本語的「ベスト」の意味からは外れているような気がします。もちろんカタカナ「ベスト」が「best」にすり寄る必要はないのですが。
「best」動詞的使用例
さて、このベストが使われている例は、口語表現を文章化しやすいインターネット記事において認められます。
「Radius社の骨粗鬆症治療薬が治験の第3相でプラシーボ(偽薬)を負かす」と言うニュース。
ここで「負かす」の意味で「bests」が使われていました。
患者さんを対象とする新規医薬品の臨床試験の最終段階において、偽薬の治療効果(プラシーボ効果)を上回る効果を発揮したことが確認されたそうで。
ちょっと話はそれますが、「Radius」の単語を最初は「橈骨(とうこつ)」かと思ってましたが、そういう名前の会社があるんですね。
株価の話が出てくるので、こちらのようです。
腕の骨である「橈骨」に限った話ではないようです。
英語表現は幅広い
「best」という単語ひとつとっても、英語表現には幅があって意味の広がりがあって面白いですね。
口語が中心の些末な(?)用法でも、インターネット用法の軽さに乗って一躍表舞台に立つこともありそうなので、今後に注目したい。
現代はホントに英語学習を始めようと思えばいつだって高水準の教材がそこらで見つかるし、スマホさえあれば英語学習アプリなんかもあるので、やるかやらないかの問題です。
そう、
「いつやるの?」
「今でしょ!」
の煽り文句に乗せられて連れてこられた世界は、案外、驚くほど豊かに拡がっているのでした。
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