WordPressサイト制作で「CF7 Google Sheets Connector」を使う際の個人情報保護に関する注意点
「CF7 Google Sheets Connector」に関する情報をこれまでにいくつか挙げています。まぁ要するにウェブサイト上でフォームに入力された内容を、Googleスプレッドシートに記録するプラグイン。
ここでは、事業者向けのウェブサイト制作会社や社内技術者がこのプラグインを使う際の“ちょっとした”注意点をば。
「acceptance」も記録していますか?
記録している方なら、当記事に見るべきものはありません。今は記録していないなら、是非記録するべきかと。
- 過去記事
- 個人情報関連のTIPS
- 記録に残すという規定
- 記録はどこに消えた?
- 「acceptance-00」が必要
- CF7 Google Sheets Connectorへの連携
- Google Driveフォルダ階層
過去記事
過去の「CF7 Google Sheets Connector」関連記事はこちら。
導入経緯。
不具合情報。
個人情報関連のTIPS
ウェブサイト制作会社が「CF7 Google Sheets Connector」を使ったカスタマイズを実施する際には、個人情報に留意する必要があるかと思います。
フォームを介したリードの獲得においては、何らかの承認項目にチェックを入れさせるという体制をとっている場合も多いのではないかと。
□ 個人情報保護に関する規定を確認しました。
とか、
□ お知らせメールの送信を承諾します。
とか。
実際、この確認がなされないと「送信」が押せないというパターンもあって、まぁそれはそれでいいのですが。
記録に残すという規定
3.消費者からの請求や承諾の記録保存義務
(ポイント)
- 電子メール広告を送信することについて消費者からの請求や承諾を受けた場合は、その記録を、電子メール広告を最後に送った日から 3年間 保存しておかなくてはならない。なお、いったん承諾等した消費者が、その後拒否した場合であっても、最後に電子メール広告を送信した日から3年間は請求や承諾の記録の保存が必要。
- 適用除外となっている場合については、保存義務はかからない。
こうした記録保存規定が問題になる場合があります。
記録はどこに消えた?
これ、「Contact Form 7」をちょろっと使っているだけでは余り気になりませんが、やはり事業として行う際には気になる、気にすべきところ。
実際、メール送信を行う際に「Contact Form 7」テンプレートとして例示される中には出てきません。
以下の項目にて、これらのメールタグを利用できます:
[your-name][your-email][your-subject][your-message]
まぁヘビーユーザーなら、この辺はさらに拡張可能であることをご存知でしょう。
特別なメールタグ | Contact Form 7 [日本語]
「acceptance-00」が必要
というわけで、承諾確認の記録を明示的に残すならタグとして使える[acceptance-00]の保存を実施しましょう。
フォーム作成時、「承諾確認」という項目を設置。
[acceptance acceptance-00]
そんな感じのショートコードが作成されます。ので、[]内の数字付き[acceptance-00]を使います。
実際に記録されるのは「1(=true)」という単なる数値ですが、これがあるとないとでは大違いでしょう。「(記載なし)」と「1」では、記録の保存という意味で天と地ほどの差があります。
CF7 Google Sheets Connectorへの連携
また本記事では「CF7 Google Sheets Connector」と連携することを前提としているので、Googleスプレッドシート側にもひと手間加える必要があります。
先頭行の列名に「acceptance-00」を加える。
これだけ。
これで、送信された内容に「1」という承諾の記録が保存されるようになりました。
Google Driveフォルダ階層
ちなみに…Google Drive内のフォルダに連携先のGoogle Sheetsを入れていた場合でも、問題なく連携できました。
承諾確認記録の保存とは別件ですが。