カップ麺を食べた後の口内の気持ち悪さは解消したが、松屋の牛丼のそれは残った
カップラーメンを喰う。その習慣を『バクマン。』の登場人物に憧れて身に付けた。
バクマン。 カラー版 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 大場つぐみ,小畑健
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/01/04
- メディア: Kindle版
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『バクマン。』面白いよ、『バクマン。』。仕事に賭けるプロフェッショナルなら、カップめんを食うものだと言い聞かせて。
口の中の不快感
それまでほとんどカップラーメンを食す文化を持たなかったが故に余りどれが良いとか悪いとか分からず、日清のカップヌードルというド定番を選択。
うまい。うまひ。
一口目に感ずるあの至福の旨さたるや、筆舌に尽くしがたいのは語彙が足りないせいでもありますけれども、何ともこれはうまいのです当たり前に。ホントに美味いので実は汁まで全部飲み干すこともできるのですが、何となく食塩の量が気になって汁は捨てる。
うまかった、とひとりごちてしばらく。
口の中に、ザラリまとわりつく嫌な感じ。
歯の表面とか舌の周りとかまんべんなく、質の悪い油でも塗った食ったような不快感が広がります。
まぁでも、買ったのはハッピー(になれるはずの)20個セット商品なので完食を目指す。1日1個、1日1不快感。
まぁ2~3時間もすれば大方許せるくらいにマシにはいつもなるために、それほど苦痛もなく食していましたが、如何せん飽きが来ちゃうのでマルちゃんの赤いやつや緑のやつなども摂り入れつつ(これらもやはり不快感というか、まとわりつく何かが残った)食し続けたのでした。
ある時気付く、無不快感
ヌードル、たぬき、きつね、ヌードル、きつね、ヌードル、たぬき、きつね、たぬき、…と食べ進めていたある日、食後の不快感が軽減していることに気付きました。
後味の悪い思いをしない、そんな穏やかな日々が訪れたのです。
なにかが、確かに変わったのだ。そう確信しました。
口内環境を左右するもの
この変化の原因について明らかなことは何も言えませんが、仮説としては幾つか挙げられるかと。
口腔内に恒常的に流され続ける唾液の成分、とくに「酵素(こうそ)」と呼ばれるたんぱく質の分泌量か種類かが変化し、口の中に残っちゃう何らかの成分を分解してくれるようになった仮説。
これはあり得る話で、人はほぼどんな環境にだって慣れることのできる動物で、カップラーメンの油分如き1ヶ月もあれば慣れてしまえるほどの酵素産生の柔軟性を有していたって不思議はない。
次に、口腔内細菌叢の変化が考えられます。口の中に虫歯を作る菌がうようよと生息しているお話はお馴染みで、まさにばい菌天国の様相を呈してます。食後30分もすれば、歯に挟まった肉片やら何やらから悪臭を放つ原因も、菌の作用によるもの。
この口腔内細菌叢のバランスが、やはりカップめん的環境変化に順応したと考えるのは自然で、この菌の働きが脂質分解性能を左右していると考えることができます。
大いなる神秘の力をもちだせばもっと多くの仮説が提出できるでしょうが、科学的に興味ある分野として追求するなら、まずはこの2点から攻めるのが常道かと。
松屋の牛丼でも
実は、松屋の牛丼(これもやはり美味しいのですけれども)を食べた後にも同じようなザラつく不快感を感じます。
体調の悪い時に食べるとこれがもう最悪で、胸のあたりにまで広がった気分の悪さが無限大に発散するんじゃなかろうかと思われるくらいに気持ち悪くなった経験も。
これが嫌で最近は吉野家へよく行っていたものの、上記のカップ麺による不快感が克服されたので、「これは、もしや…?」の期待の下、久々に松屋で牛丼を食してみたらば。
居座る、不快感。
松屋の牛丼には効かないようでした。無念。
あるいは、食べ続ければいつしか…。