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【2017】Amazonスポンサープロダクト広告効果減?「オートターゲティング」のACoS(売上高広告費比率)が悪化

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アマゾンの検索結果画面等に広告出稿できる「Amazonスポンサープロダクト」は数年前より提供開始されましたが、その効果の高さから非常に多くの企業・個人(もできましたっけ?)が出稿しています。

 

特に「オートターゲティング」という、Amazon側で自動的に最適な位置(検索結果画面や他の商品詳細画面)に広告を出稿してくれるシステムの有用性はピカイチ。

 

いや、ピカイチでした(過去形)。

 

 

 

広告効果指標「ACoS」

Amazonスポンサープロダクトの広告効果レポート画面では、「広告費用」と広告由来の「売上」、それに「ACoS」という指標が表示されます。

 

読み方は以下のリンクをご参照。

 

itsumo365.co.jp

 

「いやぁ、特に正解とかないと思いますけど、私たちはエーシーオーエスって言ってますねぇ。」

 

「エーシーオーエス」と中の人。

 

「Advertising Cost of Sales」の略*1で、「売上高広告費比率」と日本語では言います。

 

「ACoS」のヘルプ表示が以下。

 

ACoSは総売上に対する広告費の割合です。これは、広告費用の合計を総売上で割って算出されます。

ACoS = 支払総額/総売上x100

例えば、総売上$20のうち広告費が$2だった場合、ACoSは10%となります。
ACoSの数値が小さい場合、総売上に占める広告支出の割合が低いことを意味します。ACoSの詳細はこちら

注意:売上データは48時間以内に反映されます。結果として、「本日」の日付範囲でACoSを取得することはできず、「昨日」の日付までの範囲調整が必要となる場合もあります。

 

詳細はこちら*2

 

ようするに、売上高に占める広告費用の割合を表す直接的な効果の指標となります。

 

ACoSは低めに抑えたい

売上高に占める広告費の比率は業界やビジネスモデルによっても異なります。東洋経済オンラインで2015年のランキングが出ています。

 

toyokeizai.net

 

トップ企業で「93.4%」

 

もちろんこれが「100%」を超えると、例えば「110%」ならば100万円を稼ぐために110万円分の広告を打ったことになり、儲けはありません。

 

ただ、立ち上げ直後の通販企業などではこうした状況もあり得て、新規顧客を大きな広告キャンペーンで大量に獲得し、その後のリピート購入によって収益を確保するモデルが成立するようです。

 

 

通販ビジネスの教科書

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とはいえ、できれば低く抑えたいのがACoSです。

 

そんな時にはこれ、Amazonスポンサープロダクトの「オートターゲティング」が有用だったのですが…。

 

2017年は効果が悪化

2016年までは「オートターゲティング」を使うだけで、かなりの収益に対する効果がありました。

 

ACoSで言えば、数パーセントという状況。リピートを考慮しない単回購入でもペイするほどの割合です。

 

しかし難点は、1日の予算上限に全く届かないこと。つまり、もっと広告インプレッション(表示回数)を上げようとしても中々上がらないくらいのものでした。

 

もっと広告が表示されれば、もっと売れるのに!と。

 

まぁもちろん、アマゾンのシステムにおんぶにだっこの「オートターゲティング」だけでなく、出稿の効果レポート吐くから自分で調整して手動出稿もやってね、というのがAmazon側の意向のようでした。

 

しかし、今年は全く状況が違います。

 

500%を超えるACoS。

 

1万円を稼ぐのに5万円の広告出稿をしている状況。あり得ない。後々を考えても回収不可能な状況です。

 

正確にいつからだったのか、2016年後半にはそういう状況になりつつあったのか、よく分かりませんが、いつごろからか変化があったのでしょう。

 

コンバージョン率の著しい低下。

 

クリック単価の高騰。

 

要因がどれか、今のところ調べはついていません。

 

「オートターゲティング」の効果に酔いしれ、日常的な効果測定を怠ったツケが回ってきたようです。

 

でも、Amazonは優しい?

なぜ今回スポンサープロダクトの広告効果の悪化に気付いたかと言えば、Amazonからのメールアラートでした。

 

タイトル:予算オーバーのキャンペーンをご確認ください

 

そんなメールの中身は、「近頃、広告キャンペーンの1日予算上限によってインプレッション数が制限されちゃってるよ?これくらいの額に引き上げるのが妥当だよ?」というもの。

 

えっ?今まであれだけ出稿回数が伸びなかったのが、いきなり予算上限オーバーになるわけ?

 

そんな疑問を抱きつつ広告レポートを確認すればこの様ですよ。

 

いやしかし、このメールが無ければ漫然と出稿を続けていたので、ある意味ではこうしたアラート(警告)をぬかりなく発してくれるAmazonの優しさに救われたのかもしれません。

 

有難く頭を垂れつつ、出稿を見合わせようと思います。

 

広告効果はもちろん商品依存

もちろん、出品する商品の価格帯と広告費用の割合で考えれば、現状でも満足のいくACoSを維持している場合もあるかと思います。

 

その辺は商品や出品者の意向によって判断が別れますので、あくまで一事例として上記ご参照いただければと思います。

*1:What is ACoS - Advertising Cost of Sales - What does it mean? Amazon FBA - PPC Wins

*2:セラーセントラルにログイン中でないと見れないかも