弥生がMisocaを買収するのはいいけど、もし単独無料利用の撤廃&freeeと決別したらちびる
びっくりポン!ですわ。弥生、Misocaを買収。
Misocaって、醤油か味噌か、の「ミソカ」じゃなくって晦日(つごもり)の「ミソカ」。大晦日(おおみそか)の「ミソカ」です。たぶん。
請求書が月末締めとかって多いからですね。たぶん。
便利なんで使ってたんです。見積書、請求書、納品書の作成に。オプション以外は無料で使えるので重宝してたんです。Misoca。
え、『弥生会計』でおなじみ、オリックス傘下の弥生株式会社が約10億円で買収したん。
ホンマや、株主として99.9%をオリックスグループが握ってる弥生株式会社。
3月の別名、「弥生(やよい)」。日本は年度末が3月末だし、企業の決算期も3月末が多いゆえの「弥生」。たぶん。
これは戦争ですわ。freee株式会社との。
freee株式会社
2000年代初めごろなら、恐らくは『弥生会計』が会計ソフトのスタンダードの位置を確立していて敵なしくらいの勢いだったんじゃないかと、何の根拠もなく想像します。
ただ、クラウド化の流れを汲んで新興ソフトというかサービスが立ち上がり、2016年現在、恐らく一番勢いのあるのが「freee(フリー)」というクラウド会計ソフト。
パッケージソフトのインストール不要。ブラウザからの操作で完結。マジ便利。超便利。
仕訳とか帳簿とか手間のかかる経理作業を簡単にするだけじゃなく、そのデータ保管等のマネジメントをもしてくれる優れもの。データ消失・紛失の可能性はパソコンにエクセルで入力してファイルに保存…とかするより圧倒的に低くなります。
もちろんお試しは無料で。
freee株式会社の事業を有望視し、2015年に出資したのはシリコンバレーの大手ベンチャーキャピタル DCM、リクルートホールディングス、ジャパン・コインベスト投資事業有限責任組合、それにSBIインベストメントが運用する「FinTechファンド」など。
クラウド会計のfreeeがFinTechファンドなどから10億円を調達、年間の調達額は45億円に | TechCrunch Japan
2016年2月16日には登録数(有効事業所数)50万を突破したと発表。クラウド型会計ソフトのシェアで言えば、トップの43.7%を誇ります(2位が弥生の28.4%)。
クラウド会計ソフトシェアNo.1の「クラウド会計ソフト freee」が50万有効事業所を突破。 | freee プレスリリース
勢いあるぅ!
こうしたクラウド化戦略の流れは物語として面白いので書籍の題材になってたりします。
100円のコーラを1000円で売る方法―マーケティングがわかる10の物語
- 作者: 永井孝尚
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で、仲良くしてたのです。フリーさんとミソカさん。
クラウドだと、データ連携もらくらく。請求書あるところに仕訳の必要な取引ありな訳なので、こうした会計ソフトとの連携が手間を断然省いてくれます。
こうした繋がりが買収によってどうなりますか。
もちろん既に弥生はパッケージソフトだけじゃなく、オンラインで実行できるソフト(つまりは「freee」と同等のサービス)を提供しているので、「縛り」をかけたいと思うはずで、freeeとMisoca、離れ離れになっちゃう懸念あり。
最悪、無料利用は継続してくださるよう切にお願いしますよ、如月…じゃねぇや、弥生さん!