東芝の監査はガバガバやったらしいのですが、既破綻企業エンロンの場合
東芝の監査がガバガバやった件で行政処分を喰らう新日本監査法人。
外部の人間に取っちゃ、というか恐らくは社内にいたって何をしてるのか分かり辛いのが監査業務。
もちろん、東芝は存続しているのでその内側をわざわざ白日の下に曝すわけもないでしょうが、海の向こうのアメリカでは破綻したビッグな企業の、その破綻&その後の姿が結構克明に明らかにされています。
巨大企業、エンロン
2000年代に企業規模(?)が世界トップ10入りを果たすほどの巨大企業、エンロン。革命的を謳うその事業に多額のマネーが集まり、また多額のマネーを生み出したそうな。
ただ、想定される見込み売り上げを実際の売上とみなすその会計手法に疑問符が付いた途端、あっけなく崩壊してます。
全企業規模でチャレンジ精神が旺盛だったエンロンと、東芝チャレンジ!が通底するのかは分かりませんが、既に多数のエンロン研究本が出ているので、先行事例として今読んでおくことは意味があるのかもしれない。
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映像作品もあって
エンロンは破綻当時めちゃくちゃ大きかったので、その衝撃は瞬く間に広がり、著作だけでなく映像作品さえ作られるほど。
トップたちの動きや裁判記録を見せるこちらの作品。
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また、社員として当事者視線からエンロン破たん劇を追ったこちらも。
こうした映像作品の一部に、「監査室」が描かれていたりするのです。
全面ガラス張りの一室で、彼らは何をしていたか?
それは見てのお楽しみ…。
東芝、その後
東芝は監査を厳格化するそうです。
5年に1度、監査法人を見直すとか。五年後、何をする会社になってんねやろなぁ…。