サルが行く、サルの中を
ヒトのサル性について考えていると、ヒトがどんどんサルに見えてきてしまって剣呑ですね。
さて、そんなヒトのサル性を測る有効な道具を発見しました。
雲梯(うんてい)です。校庭や公園とかにある、手で渡っていくはしご状のあれです。
もしあなたが大人ならば、たとえ日常的に体を鍛えていたとしても、雲梯を渡りきるにはそれなりの負荷がかかります。大抵の人は渡りきれないんじゃなかろうか…。
しかし、子供たちは違います。やすやすと、それはもう、やっすやすと渡っていきます。なんたる軽やかさ!
そしてこの軽やかさを、別の場所でも見ることができます。そう、動物園のサル舎でも見ることができるのです。
サル舎のサルにも色々いて、フラフラしてたり、いじけてたり、怒ってたりするのもいますが、軽やかに駆け上がったり、巧みなロープワークで跳んでみたり、取っ手から取っ手を飛び回ったり、「お、サルがサル性を楽しんでるよ。ふふふ…」と思ったりします。
思うに、サルも子供も、手や腕や上半身の筋肉と比較して体重が圧倒的に軽いのだろうと思います。そしてそのことは、サルが森で生きていくうえで大変有利に働きます。
日々がつまらないと感じているサル性を喪った大人がいたら、こう言うてあげたい。
お前の中のサルを喜べ!
10年後、20年後の日本の未来は、借金生活の今より確実に経済情勢が悪化しています。そんなあれこれを憂え、薄暗い日々を過ごすよりは、一度しかない人生の今を楽しんだ方が何倍も素敵だと思います。
日々の積み重ねが未来を創るとしても、暗い未来を想像して今を曇らすことが正しいとは思えません。問題は問題として把握しつつ、ポジティブな楽観主義を捨てないことは、冴えない今日を生き抜くうえで必要なことです。
その上で、何がどうしたら楽しくなるかわからないなら、まずは体を動かすことが重要なんじゃないかって公園で遊ぶサルたち、もとい、子供たちを見て思った次第。
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現代日本の今日的将来不安は少子高齢化に基づくものです。そしてこの現象を解決するには、世代間格差を是正するしかないと思います。マジな話。