新ビオフェルミンS錠とミヤリサン錠の売上ランキングを比較すると…酪酸菌が乳酸菌を凌駕するAmazonの衝撃
徒歩数分のドラッグストアに行けば置いてあるのだけれど、Amazonでなにかの買い物のついでに常備薬的なモノを買っておこうか、というのはよくある話。
なかでも医薬部外品であるビオフェルミンなどの整腸薬は家族みんなで飲んでいる場合も多く、まとめ買い需要なんかもあったりして結構売れています。
知名度に勝るビオフェルミン
最近は乳酸菌を配合した「健康食品」が大量に出回り、それこそどこぞの健康食品会社から、あるいは名の知れた製薬会社からも販売されたりして活況を呈しています。
ただ業界の雄、乳酸菌製剤のパイオニアたるビオフェルミン製薬が図抜けた存在感を放っているのは間違いありません。
蒼井優さんのTVCMがお茶の間に浸透し、
「ヒトにはヒトの」
と問えば、
「乳酸菌!」
と返ってくる可能性が日本全国の平均でおよそ97%(著者妄想調べ)であることがその知名度の高さを物語っています。
メーカー価格で年間に約60億円、小売価格だとこの数倍になるかと思いますが、それだけの売上規模を誇る乳酸菌配合の「健康食品」、「医薬部外品」はそうそうないでしょう。
ただ、だからこそ驚くべき事実がここに…。
Amazonランキング
Amazon.co.jpでは、すべてのカテゴリーに関して1時間毎のランキングを掲載しています。
さて2016年8月1日現在、「医薬品・指定医薬部外品」という大きなくくりで見てみると、なんとなんと「ミヤリサン」がトップになっています。
「ミヤリサン」といえば、乳酸菌ではなく酪酸菌(宮入菌)を配合する整腸剤(医薬部外品)。効果効能は「整腸(便通を整える)、軟便、便秘、腹部膨満感」となっており、ビオフェルミンと何ら変わりません。
整腸剤ランキング
ちなみに、下位カテゴリーにあたる「整腸剤」の売れ筋はどうでしょうか。
2016年8月1日16時40分現在、こんな風になっています。
やはりトップのミヤリサン錠。次点、新ビオフェルミンS錠。
Amazonにおいては、やはりミヤリサンの方が売れているようですね。カスタマーレビューの数も、ミヤリサンが375、ビオフェルミンが348と若干勝っています。(星の数に関しては前者が4、後者が4.5)
ランキングだけを見てもどれだけの数、あるいは売上高なんかは分かりませんが、相対的なランキング位置からなにかしらの情報が得られます。
ミヤリサンがビオフェルミンの上を行く、なんてのは想像してなかったのでちょっとした衝撃でした。もちろんAmazonが全てじゃないけれど、それでも。
酪酸菌が乳酸菌を駆逐する日
このままいくと、ビオフェルミンに代表される乳酸菌製剤、乳酸菌配合健康食品がもたらした乳酸菌優勢の腸内フローラ勢力図を、宮入菌の酪酸菌が塗り替える未来図が見えてくるのかも…。
いや、ヤクルトやヨーグルトなんかの乳酸菌系飲料・食品がタッグを組んで酪酸菌軍(群)を制圧した後、各乳酸菌宗派が覇を競い血みどろの最終決戦へ…と擬人化しながら眺めると面白い。
まだビオフェルミン歯科飲んだことない方は、一度ミヤリサンもお試しあれ。
実は「強ミヤリサン錠」という上位タイプもありまして、こちらもそれなりのランキング(わかもとに次ぐ4位)に位置しています。
この宮入さん…強い(確信)。