e-Taxで確定申告を済ませたいならWin 10にアップデートしてもIE 11を捨ててはいけない
古いIE(インターネット・エクスプローラー)は捨てても良いけど、IE11は捨てちゃダメよ。
※ちなみに、本記事はMacOSに対応していません。悪しからず。
行政機関の対応
過去記事でも触れましたが、行政機関は電子申告におけるOS縛り、ブラウザ縛りが大好きです。
パソコンと言えばウィンドウズ機だったあの日から、基本的には行政機関の電子対応におけるプライオリティはWindowsとIEというお馴染みのマイクロソフト的抱き合わせが最高位を占めていたわけです。
ただ、当世のIT環境の激変スピードに官の世界が対応するはずもなく、
最新型のOS?クソくらえだ!
とばかりに「推奨環境」を設定してきやがるのでした。
Win10へのアプデ、くるで~
ただマイクロソフトにしてみればそんなことは知ったこっちゃなく、Win7/8.1のユーザーにこれでもかとWin10へのアップデートを迫ってきます。
2016年2月2日現在、アップデートが“推奨される更新”になったそうな。
ただね、あんまり推奨されるがままにアップデートするとこれ、行政機関への電子申告に支障をきたす場合がありますのでご注意を。
確定申告ではどうか?
前記事では「確定申告以外」について、対応が遅れがち(Win10未対応)な件について書いてます。が、より多くの人が関わるであろう「確定申告」についてはどうか。
上記リンクより辿り、「パソコンで申告書を作成」バナーをクリックし、「推奨環境」を確認してみたらば。
2 印刷により申告書を提出する場合の推奨環境
Win 7 × IE 11, Firefox, Chrome
Win 8.1 × IE 11, Firefox, Chrome
Win 10 × IE 11, Edge
上記の組合せはOKだそうで。素晴らしい!この対応力!さすが国税庁、わかってらっしゃる!
ただ、「印刷」なんすよ。「e-Tax」の良さって、紙ベースでの提出の手間を省くことなんすよ。で、そちらの対応がどうなっているかと申しますと。
3 e-Taxに直接送信することにより申告書等を提出する場合の推奨環境
Win 7 × IE 11
Win 8.1 × IE 11
Win 10 × IE 11
以上。上記以外はお断り(というか動作確認未済で、もしかするとアクセス時に弾かれる?)。
マイナンバーカードの利点ともいえる電子証明書の使用は、ここでこうして制限を受けるわけです。IE11の強制。Win 10搭載パソコンを買ってEdgeしか入ってない状態だと、IE11をわざわざインストールしなければならなくなります。
この辺がね、結構コストがかかってくるわけですね。パソコンの事はよくわからんおじさんだったりすると、e-Taxちょっと試してみて「ブラウザが推奨外」という意味不明な理由で前に進めずイヤんなってそのまま一生手書き&紙申告とかにね。なっちゃうわけです。
ただまぁ、Win 10の対応はよかったかと思います。他の電子申告はWin 10に対応していなかったりする(「今年度の対応予定はありません」とちゃんと書いてくれてたりする)ので。もし大量の個人が利用するであろう確定申告で使えなければサポートの電話係は阿鼻叫喚の地獄絵図だったんじゃないかと。
税務署員の皆様、紙で受け付ける仕事はしばらくの内はなくなりません。がむばってください。
いちばんわかりやすい確定申告の書き方 平成28年3月15日締切分―――2016年版
- 作者: 土屋裕昭,樋川智子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/10/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る